ホリスティックウェルネスのエキスパート、古澤さと子さんに心や気持ちの在り方を聞かせてもらいました。

その他情報

ホリスティックウェルネスのエキスパートでマインド&スピリット(心や気持ちの在り方)に関して自ら発信している古澤さと子さんに色々聞かせてもらいました。

さと子さんは現在、カリフォルニア州サンディエゴに在住、サンディエゴの日本語情報誌の編集長を務めています。その傍らウェルネスやヘルスケア分野のライターとして活躍中です。

instagram:

@satokofay (Personal)

@earthn_us (Numun California)

NUMUN: 旦那様が亡くなって辛い思いをされたと思いますが、それを乗り越えられたのはなんだと思いますか?

S: 終末期医療を切り開いた人物として知られる精神科医、エリザベス・キュブラー・ロス博士が好きで、彼女の著書をたくさん読んでいたため、死を迎える夫がどんな心理的段階を経るか、また、死別を経験した私はその先、どんな感情を経験するか、事前にある程度わかっていたことが、死別後のグリーフケアに役立ちました。

中でも、『永遠の別れ』という本には何度も助けられました。そのため、大切な人を亡くした友人にはこの本を送ることがよくあります。

今、私は幸せですが、前夫を亡くしたつらさ、この先一生会えないという寂しさは、今の幸せとはまた別の次元で、いつも心のどこかにあります。死別のつらさは乗り越えられないと私は思っています。ただ、つらさや寂しさがあっても、そこから視点を外して今ある幸せに目を向けられるようにはなる。そうやってうまく共存できるようになっていくだけ。でも、それでいいのだと思っています。

NUMUN: さと子さんが伝えたい、Mind & Spirit(精神的なこと、気持ち)について教えてください。

S: マインド、スピリットという言葉は人それぞれの定義があって、うまく伝えるのが難しいので、ここでは「心」ということにして回答させてください。

まず、何をするにも、心が整っていないとうまくいかないと経験から実感したので、どんな時も心を整えてから取り組むことが大事だと考えています。たとえば通勤などは何も考えずに習慣的に漫然としてしまいがちですが、この通勤の時間、自分はどんな気持ちで過ごしたいか、といったことをちくいち確かめて心を落ち着かせてから行動すると見える世界が違ってきます。

心を整える方法は具体的には瞑想をしたり深呼吸したり。To Doリストが頭にたくさんあってどうしても落ち着かない時はCBDオイルを摂ってまず自分を落ち着かせることから始めます。

また、体の健康も含めて、目に見える出来事は、自分の心の奥にあることの反映である、と考えています。心の奥は無意識とか潜在意識とか言われる領域で目に見えないことがやっかいですが、逆に、起こっている現実の出来事を通して、自分の心の奥にある考えを見つけることが可能とも言えます。

かつての自分がそうでしたが、自分の心の奥なのに、自分のことを幸せにしない信念を、無意識のうちに持っていることは案外多いのです。健やかにハッピーに暮らすためには、体をケアするのと同じくらい、もしかしたらそれ以上に、自分の意識の深いところにあって自分では気づいていない心の声を聞いてケアすることが大切だと思っています。

NUMUN: 身体の健康管理どうしていますか?

S: なるべくオーガニックなものを食べる、加工食品と砂糖は控えめにする、サーフィンかヨガかウォーキングを毎日する、睡眠時間は7時間以下にはしない、CBDオイルを摂る、など、心がけていることはありますが、前の質問で回答したように、心の声を大切にしたいので、どんなに体に良さそうなことでも「すべき」と義務にしないようにしています。

具体的には、食べ物も、ワークアウトも、毎回毎回、「今、これしたい(食べたい)? する(食べる)?」と自分に問うて、その都度、自分が心地よくなることを選択することを大切にしています。端的にいえば、心と体を乖離させないこと、が、私にとっての健康管理かもしれません。

NUMUN: スローライフをしている感じがしますが、何かシェアできることありますか?

S: 私本人の体感ではバタバタといつも動き回っていてそんなにスローライフを送っている気はしないのですが、どんなに忙しくなっても、やりたいことをやる時間、自分を休める時間は死守しているので、スローライフを送っているように見えるのかもしれません。

やりたいことを死守するために私がやっているのはスケジュールを全て見える化しておくことです。仕事の予定はもちろんのこと、サーフィンをする時間、アートに触れる時間、本を読む時間、休む時間といった自分のための時間も「マスト」の予定として仕事と同じ重要度で1日のスケジュールもしくは一週間のスケジュールに組み込んでいます。

実際にはスケジュール通りに進まないことも多いのですが、自分のための時間、自分がしたいことのための時間をスケジュール帳に見えるように確保しておくことで、「今日はこの枠をスキップせざるをえなかったけれど、違う日に移動させよう」という風に、予定を諦めるのではなくズラすことがしやすくなります。そうすると、1日単位もしくは週単位では、ちゃんとやりたいことをやる時間を作れるようになります。

ただ、これは、かつて、自己肯定感が今よりずっと低かったときは、できないことでした。自分に自信がないと、仕事など人に役に立つことをやる自分しか肯定できないため、仕事>自分になってしまい、仕事と同じくらい自分の予定を優先することができませんでした。

これも心の話につながるのですが、まずは仕事ができようとできまいと、何をしてもしなくても自分は存在しているだけですばらしいのだっていう自己肯定感を育むことも大切だと思います。

NUMUN: 現代アラサー、アラフォー、アラフィフ女性に伝えたいことはありませんか?

S: 私はサーフィンが大好きなのですが、カリフォルニアでは海に50代、60代、70代の女性サーファーがわんさかいて、なんてすばらしいんだろうと毎度感動しています。20代の息子と親子でサーフィンをしている50代女性も知っていますし、50代になってサーフィンを始めたという人も知っています。そういう環境にいるおかげか、年齢という概念からずいぶんと自由になりました。そのことにはもしかしたら悪い面もあるかもしれませんが、少なくともなにかをするのに年齢を気にしなくなったことで生きるのはかなり楽になりました。年齢に抗う必要もないし、かといってとらわれる必要もない、そんな生き方を多くの女性ができるといいなぁと思います。

NUMUN: さと子さん、ありがとうございました!さと子さんの答えには全てポジティブで前向きなパワーを感じました!何歳になっても、どこに居ても、何でも挑戦したり、後悔しない生き方を意識し続けないといけないと感じました。それには常に心身共に健全を保つことが重要だと改めて感じました。

ぜひサンディエゴで活躍中の古澤さと子さんをフォローしてください。リンクはこちらからどうぞ: SATOKO FAY FURUSAWA

関連記事

特集記事

TOP