実証された「寝る大人は痩せる&寝ない大人は太りやすい」

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実証された「寝る大人は痩せる&寝ない大人は太りやすい」。痩せホルモンが鍵。あなたの睡眠は大丈夫ですか?

コロンビア大学の研究で、睡眠時間と肥満(BMI)の関係を32歳から49歳の男女、約9000人を対象に調べました。BMIは肥満指数のことです。なんと、睡眠時間が4時間以下の人は、7時間睡眠の人と比べて2.4倍も太りやすいことがわかったのです。

1日5時間睡眠の人は1.6倍、6時間睡眠の人は1.3倍、太りやすいという結果になりました。

仕事が忙しくて、睡眠時間が短い人は、目の下にクマができるだけじゃなくて、全体的にむくんだ印象がありませんか?短時間睡眠を続けると、太りやすくなることは、どうも明白なようです。

では、長く寝た場合はどうでしょうか?
1日8時間睡眠だと、7時間のBMIと同じような結果でしたが、9時間も寝ると、若干BMIが高くなるようです。統計処理をすると、差があるとは言えない程度ですが。

ということは、1日7~8時間の睡眠をとるのが、最も太りにくいということになります。食事もがんばっている、運動もしている、何故やせないんだろうという人、寝る時間を見直してみましょう。

睡眠が短いと食欲が増すのはなぜ?

睡眠時間が短くなると、食欲がでてしまうそうです。私たちの胃からはグレリンという食欲を増すホルモンが出ます。5時間しか寝ていないと、8時間寝た人と比べて、このグレリンの量が15%多く放出されるのです。

寝不足の時に何か食べたくなる、それは自分が弱いのではなく、ホルモンのせいなんです。もう一つ、ダイエットに欠かせないホルモンがレプチンです。レプチンは満腹中枢を刺激して「もうお腹いっぱいだよ~」と教えてくれる、とってもありがたいホルモンです。

睡眠時間が短くなると、このレプチンが約15%落ちてしまいます。すると、いつまでもお腹いっぱいにならないで「もっと食べたい!」という状態になります。

成長ホルモンが脂肪を燃やす。

寝ている間に、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。ノンレム睡眠の時に、脳から成長ホルモンが出るのは知ってますか?

成長ホルモンは、名前の通り骨や身長を伸ばしてくれるホルモンです。寝る子は育つという言葉の通りです。

この成長ホルモンは、大人になっても出ています。成長ホルモンには様々な作用がありますが、その一つが「脂肪の燃焼を高める」です。寝ている間に、体脂肪が代謝されて消えていきます。

実は、成長ホルモンは筋トレをしても放出されます。きつい腹筋やスクワット、ウェイトを付けたトレーニングなどをすると、筋肉内に乳酸が溜まり、これが脳への合図となり、成長ホルモンが出る、こういうメカニズムになっています。

しかし、筋トレをしなくても、夜しっかりと寝ることで、成長ホルモンがちゃんと出てくれます。睡眠を利用しない手はありません。

成長ホルモンは、他にも、血糖コントロールや、カラダの恒常性の維持にも役立ちます。美肌効果も期待できます。昼は筋トレ、夜はノンレム睡眠という組み合わせはとても身体に良いんです。

ダイエットというと、有酸素運動ばかり注目されます。しかし、筋トレをして成長ホルモンを出して脂肪の燃焼を促すことでもダイエット効果は得られます。お好きな運動と睡眠を組み合わせたライフスタイルを作っておくと、一生若々しい体形でいられます。

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